街をぶらぶらするのが好きです。そして風呂敷が好きです。
京都が、京都らしさで溢れることが大好きです。
京都生まれの京都育ち。京都の街が大好きだけど、
まだまだ知らない京都が沢山あります。そんな私が
風呂敷をもって、京都の街をぶらりぶらりと歩き回って
います。
風呂敷はじつに不思議なもの。
たった一枚の布なのに、包むもの、結ぶ形によってがらりと表情を変える。
特に大胆に色分けされたデザインの風呂敷は、筒状のものや丸いもの、飾り結びなどをすると、まるで違った布のように多彩な表情を見せてくれる。
それは、三つも四つもデザイン違いのバッグを持っているようなものだ。
そんなおしゃれなことはあんまり現実的ではない。
そして、使わないときはもちろん畳んでバッグに忍ばせて。二枚だって三枚だってそんなにかさばるわけではない。しかも軽い上になんでも包めてしまうのが本当に素敵。丸だって四角だって三角だって。本当に何でもこいなんです。
風呂敷の文様や素材色々
- 柄「鮫小紋」
- 柄「麻の葉」
- 柄「青海波」
- ペットボトルリサイクル樹脂の素材
外で荷物が増えて困った時に、ささっと風呂敷を出して綺麗に包んでみせたら周りからも一目置かれるでしょう。お気に入りの風呂敷のデザインが見つかれば、持ち歩くだけでなんだかうきうきしちゃいます。
かばんをそんなにたくさん持ち歩くのは野暮ったい。着物と同じようにシンプルに四角い布でありながら包み込むことで表情を出すミニマルデザインは素晴らしい。
日差しの暖かさを感じる日には外の空気に触れていたい。そして、大好きな京都の街をもっと知りたい。おもしろい場所、ステキなお店を見つけたい。大好きな場所を増やしたい。そんな想いの毎日を風呂敷とともに歩いています。
水引や袱紗からも現れる「気持ちを表す日本の伝統文化」
風呂敷はいろいろな品物を包むことができますが、金品を包むための布に袱紗があります。
もともとは貴重品の入った箱に掛けられていた風呂敷でしたが、慶弔時に使用するための布として区別されるようになりました。
紙で包むことから発展したものにのし袋がありますが、昔は祭事に利用されており、お供え物を紙で包んで水引をかけたことに始まるようです。
現在のように装飾として使用されるようになったのは、中国との貿易で荷物に目印として紅白の縄が付いていたことにヒントを得たからだとされています。
今では慶弔時に金品を渡す際は、のし袋に入れたものをさらに包み、相手に渡す際に包みを開いて差し出すという念の入れようですが、海外では物品を相手に渡すときは包むよりも箱に入れるのが一般的で、運ぶための実用的な手段といえるようです。
それでは日本の伝統文化ともいえる包むという習慣にはどのような意味があるのかというと、包装の包むという文字が大切なものを守る、装うという文字が飾り整えるという意味であることから、包装という言葉には大切なものを守る、大切なものを飾ったり整えるという意味があります。
つまり厳重といえるほどに包装するのは、中のものを大切に扱いますよという意味が込められているといえるのです。
またそうすることで受け取る相手のことも大切にするという気持ちを表しており、相手に届けるまで厳重な包装で守り、相手の前でそれを開くということで、あなたのことをとても大切に思っています、あなたの気持ちに寄り添って一緒に喜びや悲しみを共有しますという気持ちを表現しているのです。