社会人になると、学生気分ではいられません。社会人のマナーと言うものがあり、
それに従って取引先やお客様と接触しなければならないのです。
社会人になると、顧客や取引先に訪問することも多くなります。その際特にお世話
になっていたり、懇意にしている先には日ごろの感謝の意味を込めて手土産を持参し、
訪問するのがマナーです。
手土産は、相手企業の人数や規模などを配慮し、誰もが好き嫌いなく召し上がって
いただけるものを選定したり、配ってばら撒けるように一つずつ梱包されたものを
選ぶほか、手を汚さずに召し上がっていただけるものを購入し手土産として持参しま
しょう。
この場合、紙袋や風呂敷を使って商品を包み運搬しますが、差し上げる際には必ず
紙袋や風呂敷から商品を取り出して差しあげるようにしなければなりません。
商品を紙袋や風呂敷から取り出したなら、いったん商品を自分の正面に向けて持ち
時計回りに90度、さらに90度回転させてから先様に差し出します。
なぜ紙袋や風呂敷から取り出して差し上げなければならないかと言うと、紙袋や
風呂しきは商品の中身を守ったり、ほこり除けの為に使われるアイテムであるのです。
それ故風呂しきや紙袋ごと差し出すのは無礼とされています。
風呂敷のルールについて
大事な得意先、懇意にしている顧客に手土産を差し上げる場合には、風呂敷や紙袋
から取り出して差し上げるのは最低限のルールであり、守るべき事柄です。それと
同時に、感謝の気持ちや謙遜し、相手をたてる気持ちを忘れてはなりません。
それゆえ手土産を差しだいた時には、必ずつまらないものですがと減りうだり、
相手をたてることを忘れてはなりません。これは日本のその昔から見られた武士道の
教えであり、日本でのルールとされて居るのです。
つまらないものですがと言うほかには、お口に合うか
わかりませんが、こころばかりですが、お気に召して
いただけると嬉しいのですがと言った気持ちをきちん
と相手に伝えることが何よりも大事です。
風呂しきをたたむタイミングですが、一般的には所品を
取り出したときにたたむのが良いとされますが、商談で
早く本題に入らなければならない、迅速にスムーズに渡
さなければならない時などは、手土産を渡してから後で
後でたたんでも構いません。
非常に絢爛豪華でアートにもなるような風呂敷の場合には、相手に風呂しきの処分を頼んで
好きなように再利用してもらうのもひとつです。
SDGSや持続可能な社会においては、先様に上等な風呂敷を差し上げて再利用してもらう
のが良いと言えます。